朝起きると

すっきりとした部屋が目に入ってくる。

窓を開けて、深呼吸。

心がすっと軽くなって、

今日も一日頑張ろうと自然と感じる。

クローゼットを開けると、少数精鋭の服がきれいに並んでいて

自然と笑顔になる。

きれいなキッチンでささっと簡単に料理を作って

ゆっくりコーヒーを飲む。

無駄のないスムーズなスタートを切れるから

一日ご機嫌。

何てことない毎日が満たされている。

もし、

この状態があなたの日常になったらどうでしょう？

そしてこんな毎日を過ごすには

ある簡単な方法があるのです。

ですが、

こんなこと、繰り返してはいませんか？

部屋をすっきり片付けようと

片付け本を読む。

YouTubeを観る。

インスタで見かけた

便利そうな収納グッズを試してみる。

だけど、

いくら試しても

続かない。

リバウンドしてしまう。

そして

私って意志が弱いのかな・・・

やり方は分かっているのに、なぜできないんだろう？

そう悩みながら、

片付けしなきゃ・・・

と片付けしようとする。

だけどできない、途中で終わる。

こんなことを何度も繰り返して、

時間も労力も

何年も何年も、無駄にしてしまう。

しかも、散らかった部屋を毎日毎日見続けていることで

片付けもできないなんて、私ってだめだな・・・

と自己否定。

片付けと自分自身の評価。

本当は、関係ないのに

部屋が片付けられていないことで

自己肯定感が下がり続ける。

これは本当に最悪です。

ということで今回は、

毎日、幸せを感じることのできる部屋を作るために

知っておいて欲しい、大切なことをお伝えします。

片付け方法が分かっているのに、なぜできないのか？

そう思ったことはありませんか？

今の時代、片付け本だけでなく

YouTube、SNSなど

色々な情報を知ることができますよね。

片付け情報は、世に溢れているので

簡単に知ることができちゃいます。

だからこそ、

いろいろ試してるのに

何冊も読んだのに

収納グッズも買ったのに

動画も見てるのに

「片付けできない理由が分からない…」

となるのですね。

実はこれには、大きな原因があるのです。

それは

人の心は、

今いる環境＝部屋の影響を強く受けるということです。

人間の脳は、

自分の意思、

つまり、

と思う意思よりも

いま自分が置かれている環境、つまり部屋から、

強い影響を受けることが分かっています。

人は、環境から、
五感を通して様々な情報を受け取っています。

その中でも 圧倒的に影響力が大きいのが

視覚です。

人間が取り入れる情報の約8割は

視覚から得られていると言われています。

つまり、

私たちの感情や行動に、最も強く影響を与えているのは、

実は

目に入る景色＝視覚情報 なのです。

そして視覚情報は、

意識しているときだけでなく、

無意識のレベルでも

私たちの感情や行動に影響を与えています。

例えば明るく整理された部屋にいたら、

自然にポジティブになりますよね。

やろうって思います。

ですが、逆にです。

雑然とした、ごちゃごちゃ散らかったな部屋にいれば

ネガティブな気持ちになりやすいのです。

やる気が自然に湧いて

やる気満々とか、絶対に、ありませんよね。

しかも

脳は、五感を通して目に入ってきた情報を元に、

無意識に「今の自分」を判断しています。

つまり

「片付けられない部屋にいれば、片付けられない自分」

と

無意識に刷り込まれてしまっているのです。

そうすると、

片付けられない自分として行動します。

だから

散らかっている部屋を片付けるのは難しいのです。

わかっていても動けない。

これが原因です。

って思うじゃないですか。

ということで

片付けられない人が、片付けられる方法

まず最初に結論です。

大切なのは

「意志の力でなんとかしよう」と思わない

ことなのです。

人は環境の影響を強く受けるのなら、

逆に言えば、です。

環境さえ整えてしまえば

勝手に行動できる自分に切り替わるのです。

そしてその方法が３つです。

①労力ゼロ

散らかった部屋を

いきなり全部片付けようとすると

どうしたらいいだろう？

どこからやったらいいんだろう？

何からやったらいいんだろう？

そう思いますよね。

これは脳内で

どうしたらいいのかわからないから、無理

別に今まで暮らせているんだから、無駄

環境を変えたら、危険！

と、無意識にブレーキをかけている状態です。

実は、人の本能としては

今生きてさえいればいい

というのが大前提です。

脳って、向上心のかけらもありません笑

生きてさえいれば、

余計なエネルギーは使う必要はないし、

変化は危険と刻み込まれているのです。

例えば

・床の一か所だけ、何も置かないスペースを作る

・視界に入るテーブルの端だけ、片づける

・ゴミ一つだけ捨てる

労力ゼロの範囲内です。

労力ゼロの範囲内でも

脳は

「自分ってできるのかも」

と、無意識にセルフイメージを、更新し始めるのです。

ですので最初は、

労力ゼロで何かひとつスタートです。

超ミニ片付けだからって

侮ってはいけません。

千里の道も一歩から。

こんな言葉がありますよね。

そしてイチロー選手も

「小さいことを積み重ねるのが、

とんでもないところへ行くただひとつの道」

こう言っていますからね。

とにかく始めなければ始まらない！

・・・と、ニーチェもこう言っていますよ～

②「未来の自分がいる部屋」を先に作る

実は、意思より強いのは

未来の自分を感じられる部屋です。

って思いますよね。

これは、先程冒頭で

脳は、

目に入る情報から「今の自分」を判断している

とお話しました。

片付けられない部屋にいれば、片付けられない自分

と、無意識に

自己判断しているのです。

これを自己シグナリングと言います。

ですので逆に、

未来の自分にふさわしい空間に身を置くと、

今はまだそうでなくても、

脳はその状態を、現在の自分と認識します。

結果、

行動や選択が

未来の自分に、自然と変わるのです。

よく、

部屋の状態は心の状態

と言われますよね。

確かにそれもあります。

私も昔、

人生で大きな事件があった時

心身ボロボロ、心もぐちゃぐちゃで

そんな時は、片付けができず、部屋もぐちゃぐちゃでした。

ですが

最新の環境心理学や脳科学では、むしろその逆なのです！

部屋の状態が、人をつくる。

このことが、科学的にも明らかになってきているのです。

例えば

ホテルに行けば、

すっとした気持ちになりますよね。

そして、前向きな気持ちになりますよね。

部屋だけでなく他にも

例えば

着る服によって、行動、変わりますよね。

エレガンスなワンピースを着ればエレガントに振る舞います。

ですので例えば・・・

朝ゆっくりコーヒーを飲みたい未来。

→ リビングのローテーブルの上だけ片付ける。

・余計な物を置かない

・ランチョンマット1枚だけ敷く

・お気に入りのマグを置いておく

あるいは

未来の自分が

仕事バリバリこなす人なら

→デスクの上だけ片付ける。

・お気に入りのペンを置く

・ジャーナリング用のノートを置く

・パソコンスタンドを置く

そしてそういった、

未来の自分がいるべき箇所を

少しずつ拡大していく。

すると脳は、

「私はこういう空間で生きている人なんだ」

と無意識で認識し

それに合わせて行動が変わります。

このように、環境の力を利用すのです。

先に環境を

未来バージョン

にしてしまう戦略で

片付けられる自分になっていくのです。

最後３つめ

③ 整った環境を保つ「仕組み」を作る

片付けって

「やる気がある日だけ頑張る」

これだと必ず元に戻ります。

・・・って

きっと実感している人も多いのではないかと思います💦

でも安心してください！

人間の脳は

ラクにできることは

続くようにできているのです。

だからこそ必要なのは、

努力ではなく、

勝手に片づく仕組みを、部屋に作ること

なのです。

そのポイントを３つ、紹介します。

勝手に片付く仕組みのポイント①：しまう動作を減らす

人は、一つ動作が増えるだけで

急に面倒になる生き物です。

立ち上がるのも面倒な時・・・ってあるじゃないですか。

だから、

扉を開けなくても

置ける。

引き出しを引かなくても

戻せる。

動線の途中に

置き場をつくる。

など、

ワンアクションでしまえるようにすると、

驚くほど自然に片付きます。

つまり、

適当に収納場所を決めない！！

むちゃくちゃ大切です。

勝手に片付く仕組みのポイント②：物の数を、仕組み化する

例えば片付けた後、

とか思うじゃないですか。

ですが、これは無理です。

人間の決意ほど、

あてにならない物はありません。

なので、

スペースに上限を決める。

カゴに入る分だけ

と容器で制限する。

例えば、子どもの思い出とか、

際限なく増えるようなものは

ここに入る分だけ！

と決めるのです。

また、

一つ増えたら一つ出す＝１in１out

このルールも有効です。

できれば、

１in２out。

１つ買ったら２つ出す。

「このコートを買ったら、古いコートと、

あと一つ・・・履かないパンツを処分かな・・・」

と、

さすがに買う時、真剣に考えるようになるはずなので

ぜひマイルールとして取り入れてくださいね。

勝手に片付く仕組みのポイント③：視覚を整える

散らかった部屋は、

視覚情報が多すぎて

脳のエネルギーを奪っている状態です。

逆に、見ためがスッキリしている空間は、

脳が疲れないので、

戻す気力も残るのです。

ですので

色を揃える

色がバラバラって、

視覚情報が増える原因です。

すっきりしている部屋は、

確実に、色数が少ないのです。

あとは、見てる物を最小限にする。

つまり、扉付の収納にするとか

かごやボックスに入れてまとめるなど。

そんなこと？

って思ったかもしれませんが、

これが、

いつもキレイ、を保てる部屋のコツの

一つであることは間違いありません！

片付けってやるのも難しいですが、

続ける、維持する、方がもっと難しかったりしますよね。

ですが、

仕組みと、ポイントを抑えることで

片付けるモード に切り替わるのです。

---

なぜ片付けが、うまく行く人と行かない人がいるのか？

今までお話した通り、

あなたが動けない、片付けられない原因は

片付けられない性格でもなく

ましてや、意志が弱い訳でもなく

本能的な脳のせいなのです。

脳の仕組みは、人間であれば、ある程度みんな同じです。

それなのに、片付けが

うまく行く人、行かない人いますよね。

その違いはなんだと思いますか？

それは

片付いた後の未来の自分を、きちんと想像できているか？です。

人生を変えることのできる人は、

未来を想像できる人なのです。

人はどこに向かうのか？

わからないと、動けません。

片付いた先の未来を想像できていない状態は、

どこにいくのかわからないまま、

走り続けている車と同じです。

行き先がなければ、

どこにも行きようがありませんから

運転を止めて、家に帰りますよね。

そして、

未来の自分が想像できていない片付けには

特徴があるのです。

こう言うのです。

「片付けなきゃ」

片付けが義務になっているのです。

人間、義務になると、動きたくなくなります。

勉強だって、仕事だって

やらなきゃーって思うと、

気が重くなりますよね。

だから、「片付けよう」だけでは

動けないのは当然です。

必要なのは、

未来の自分を想像することなのです。

ですが、

いきなり未来の自分と言われても・・・

って戸惑う人もいますよね。

ですので、
大げさな未来じゃなくて大丈夫です。

ちょっとしたことでも大丈夫です。

例えば、

冒頭で述べたような、日常のワンシーンでいいのです。

朝起きたら、

すっきり片付いたリビングでコーヒーを飲んでいる。

仕事から帰ってきたら、

玄関が静かで整っていて、気持ちが落ち着く。

キッチンに入ったら、

サッと料理ができるスペースがある。

友人を呼んで、語らうスペースがある。

脳には、 

イメージを、実現しようとする力があるのです。

これは、片付けだけでなく、

人生全般に共通していて

成功者、

と言われる人は、必ずこの力を使っています。

つまり逆を言えば、

想像しないことは、絶対に実現することはないのです。

言われてみれば、そう思いませんか？

それは、違います。

したいな、ではダメです。

したいな、

と思っている限り

したいな、と思っている状態を実現させるのが脳です。

だから、

友達を呼んで、ゆっくりお茶したいな・・・

は既にちゃーんと叶えられているのです。

ですので

これが正しいのです。

そして、これまたよくありますが

「想像するだけ」

これも多いです。

友達を呼んで、ゆっくりお茶するところを

なんとな～く、頭に思い描いている。

これも、違います。

夢は、

鮮明なイメージと

そして、

そのイメージを信じること、で実現するのです。

ですので

友達を呼んで、ゆっくりお茶しているシーンを

視覚化することが大切です。

頭で思い描いているだけでは

弱すぎるのです。

そして当然、まだ、

友達を呼んで、ゆっくりお茶はしていないので

画像です。

友達を呼んで、

ゆっくりお茶している画像を探して

出力して貼る。

待ち受けに貼る。

実は脳は、

写真で見ているものと、目で実際見ているものとの

区別がついていません。

脳の同じ箇所で認識しているので、

写真が偽物で、目で見ているものが本物、

な～んて区別はできていないのです。

ですので

まだ友達を呼んで、ゆっくりお茶できてなくても

脳はその状態を現実、と認識します。

大丈夫です！

何度も何度も、ずっと目にすることで

信じられるようになります。

真実性の錯覚、と言って

本当に正しい場合も、

間違っている場合も、

その情報を、繰り返し脳に入れることで、

その情報は正しい

という確信が、徐々に強まることが

実験によって明らかになっているのです。

例えば

宣伝で

「当社の製品は業界No.1！」

といったフレーズを

何度も何度も

業界No.1！

業界No.1！

（以下略、笑）

聞かされると

と思ってくるものですよね。

ですので、

なりたいシーンの画像を、何度も見るのです。

未来の自分を

しっかりと視覚化して

そして信じ切ることで

脳は勝手に

理想の状態へと進み始めるのです。

片付けは、

部屋そのものを整えるだけではありません。

あなた自身が、必ずセットです。

未来の部屋が

未来のあなたを作るのです。

だからこそ、

幸せな未来を叶えたいのであれば、

まずはその未来を

部屋の中に、先に、実現すればいいのです。

大きく変える必要はありません。

一角からでもいい。

未来のあなたが、幸せに過ごしている、

小さな場所をつくるだけでいいのです。

その小さな一歩が、あなたの脳を動かし、

心を動かし、

行動を変えていきます。

未来は、想像するだけでは変わりません。

でも、環境を少～し動かすことで

少しずつ、理想の未来に近づいていくのです。

大丈夫です。

一緒に頑張りましょう！

投稿者プロフィール

Kiwako Hikichi

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